「ぐがー」


ハギは、私を抱きしめたまま、また寝てしまった。


抱き枕とでも思ってるのだろうか。


ハギの胸の方に向き直り、

ペシペシとハギのほっぺたを叩く。



なんで、私ら、抱き合ってんだ。



ハギは、薄く目を開ける。




そして、その三秒後。



飛び跳ねた。



「えっ、ま、なんっ、え」

抱きしめられていた腕はするりとほどけ、

ハギは、驚いた顔をしていた。


やっぱり、無意識か。


「あ、夜ご飯できたよ」