「ん」


撫でた途端、

薄く目が開いて。



「わっ」


やば。

と思った時には遅かった。



腕を引かれ、ぬくぬくのベッドの中に引き込まれる。



脳裏に、恐怖がよぎったが、


ハギが抱きしめる手が切なくて、優しすぎて、そんなもの消えてしまった。



「ハギ…?」

ハギに後ろから包み込まれる形で、

抱きしめられる。




まってまって。


わたし、おとこのひとに、

ぎゅってされたことないんですけど