私に恋した誘拐犯

暗い部屋。


電気をつける。


黒と白の、シンプルな部屋。


ハギっぽいって思った。



ハギは、ベッドで寝ていた。


スヤスヤと寝息をたてて。



ハギは、

私が逃げることを恐れていないようで恐れている。



逃げたりしないよ。

もう、お母さんのところへは、

戻りたくない。


たった、二日。

そこで、ハギとの幸せを知ってしまったから。



ハギの顔はやっぱり、綺麗で。



つるつるの肌を撫でた。