今でも覚えている。


煙草の匂い。


あの事を思い出すだけで、体が震えてくる。


胸の奥が気持ち悪くなって、

朝ごはんなんて入らなくなってしまった。



そして、二人目のお父さんは、


子供とともに、実家へ帰ってしまった。




三人目のお父さん。

私が一番、嫌いな人。


殺そうかと、何度も思った。


その人のせいで人生が、めちゃくちゃになった。




四人目のお父さんは、

すぐに、離婚した。


きっと、こんなお母さんに疲れたのだろう。



結婚、というものに飽きたお母さんは、

今は付き合ってもない男の人を家に呼ぶようになった。



こんな、家庭、私の家だけなのかな。


入らなくなった食パンを、

ゴミ箱に押し込む。


無理やり、牛乳を流し込んだ。