「ぎゃあ!」


突然のことに、

突拍子もない声をあげる。


前にいるのはハギ。


いつも、クールな顔を、

驚きで歪ませている。




そして、安堵の表情を浮かべ、

「どこ、いってたん」

と言った。



もしかして。

逃げたと思ったのかな?



「ス、スーパーに」

「そっか。…おかえり」

「ただいま」

「息、切らしてどうしたん?」

「あ、鍵閉めてなくて、焦ったの」


ふ、とハギは笑った。


ハギこそ、


「ハギは、なんで、そんなに焦ってたの?」