ピピピピッ


慌ただしく鳴る目覚まし。


寝ぼけまなこをこすりながら、


手探りで、目覚ましを止める。



布団から出たくない。


毎日、朝は憂鬱だ。



スマホを取り、天気予報の画面をひらく。


今日は、晴れ。


くっそー、体育あるか。



明日は、せっかく体育ないのに、
雨だ。


重い足をベッドから出し、


無造作にハンガーにかけられた制服を手に取る。


ん、まだ、昨日の香水と匂い、残ってる。



友達がおすすめだっていうから、

貸してもらった。



「うん、いい匂い」なんて、言ってみたけれど、

私はあんまりすきじゃなかった。