俺は確認のため訊ねた。 「そうだな~。敢えて正式にパート分けせずに歌うのも手だよな」 「いい、それ! 即興性もあるし、新鮮味があっていいんじゃないか、和音?」 「エマ。どう、行ける?」 「うん、大丈夫」 エマは笑顔で即答した。