あ、あ、あ愛してる「君に伝えたい思いをこめて」

家政婦が俺が部屋を出るのと入れ替わりに、新品の寝具カバーやタオル、パジャマなど生活必需品を一式抱えて、部屋に入った。

いづれも来客用に用意してあるものだ。

家政婦には留学先の先輩ということにした。

翌朝はいつもより1時間近く早く起きた。

エマを起こしに行くと、エマは待ち構えていたようにドアを開けた。

瞼が腫れぼったく、目も赤かった。

眠れなかったのかと思ったが、敢えて口に出さなかった。

彼女にシャワーを勧め、シャワーを浴びている間にコーディネートした服をハンガーに掛け、蒸しタオルを用意した。

彼女がシャワーを終え、バスローブを羽織り浴室から出てくるタイミングに合わせ、蒸しタオルを手渡す。

彼女は意図を察して、蒸しタオルで顔を覆った。

「ダイニングに朝食できてるから。8時には出かけるよ」

俺はそう伝えて部屋を出た。