あ、あ、あ愛してる「君に伝えたい思いをこめて」

「大丈夫だよ、Aliceなら」

「そ、そそうだな」

俺は言いながら花音に、ギターケースに着けたストラップを見せた。

「こ、ここれ、見ーるとあ安心すするんだ。か花音にももらった……」

「あっ! ウサギのストラップ、大事に着けてくれてるんだね」

「お、お俺のおおー守り」

花音が静かに笑った。

その笑顔が包みこまれているみたいに暖かかった。

「か花音。こ今度は、かー観覧車にの乗ろうな」

「うん。文化祭が終わったら」

「わ、わわかった」

「ねえ、今日の放課後。練習を見てもらえないかな」

「ごごゴメンな。き今日は、はは速水さんによ呼び出さーれてる。リリLIBERTEがうう動きだーすから」

「あ……」

俺を見上げた花音の顔が残念そうで、心細そうで胸が痛い。

「か花音、い今のお音源をももらえないか。そそれをき聞いて、ああアドバイスだ出すから」