ボーカルの握っていたマイクをもぎ取り、伊達メガネを外し、目を覆った前髪をかきあげ、叫んだ。
「リ、LIBERTEはかか解散しない。おお俺はた拓斗とそそ奏汰とうーう歌いたい。リリLIBERTEはかか解散などししない」
広場は騒然となり、バンドのメンバーは和音くんを舞台から引きづり降ろそうと躍起になり、和音くんの肩や腕に掴みかかった。
和音くんはマイクを握りしめ、押さえつけられながら懸命に「カナリア」を歌った。
もう1度、LIBERTEで歌うために帰ってきたんだという思いが伝わってきた。
お願いだ、拓斗、奏汰……答えてくれ、と訴えるように歌っていた。
「和音!!」
客席から、和音くんを呼ぶ声が微かに聞こえた。
あたしには「俺はここにいる。俺はLIBERTEの綿貫和音だ」と、胸の中で叫んでいる和音くんの心の叫びが、確かに聞こえた。
「リ、LIBERTEはかか解散しない。おお俺はた拓斗とそそ奏汰とうーう歌いたい。リリLIBERTEはかか解散などししない」
広場は騒然となり、バンドのメンバーは和音くんを舞台から引きづり降ろそうと躍起になり、和音くんの肩や腕に掴みかかった。
和音くんはマイクを握りしめ、押さえつけられながら懸命に「カナリア」を歌った。
もう1度、LIBERTEで歌うために帰ってきたんだという思いが伝わってきた。
お願いだ、拓斗、奏汰……答えてくれ、と訴えるように歌っていた。
「和音!!」
客席から、和音くんを呼ぶ声が微かに聞こえた。
あたしには「俺はここにいる。俺はLIBERTEの綿貫和音だ」と、胸の中で叫んでいる和音くんの心の叫びが、確かに聞こえた。



