「か花音。そそそれでも、き君は言ーうべべきだった。ぶ部長とーして、かか彼女にり理解してももらうべーきだった。きき気づいていいて、いい1ヶ月もほ放置すべきでではなかった」

花音が無言で頷く。

「いいや……こ言葉でいいーくらつ伝えてもつ伝ーわらないのかかも知ーれない。ここ此処にい居るひーとりひ1人がわ和をい意識して、か彼ー女をせ攻めるのででなくつつ包んでやれたたら、ききーっと彼女のここ心にひ響ーく」

俺は言いながら、俺はどこまで拓斗と奏汰の音を理解し意識していただろうと思った。

ボーカルという立ち位置いて彼らと歌うことが当たり前で、今まで彼らがどれだけ俺の歌に寄り添い俺の歌を支えてくれていたかをちゃんと考えてもみなかった。

曲を書いてる時も歌っている時も、彼らがどれだけ俺に合わせるために努力しているかを考えもしなかった。

留学を決めた時。

俺は奏汰に「俺たちとお前は居るべき場所が違うんだよ。世界が違うんだ」と言われた。

ーー俺は知らず知らず、独りよがりで鼻持ちならない生意気な演奏や歌い方をしていたのかもしれない。どこかで彼らを見下していたのかもしれない

ふーうと長い溜息が漏れた。