1年前の玲央なら私の妊娠を喜んでくれたかもしれない でも、玲央には私じゃない愛する人がいて それでも玲央は私のところに帰ってきてくれる そんなのは私の妄想で 昨日の話の続きをすることが怖くて 昨日はあんなに勇気があったのに、今日はこれ以上玲央に嫌われたくない その思いが私がこの玲央との思い出を捨てることを決断させてくれた -ガチャ 私は玄関を開けて 鍵を閉めて、鍵はポストに そう、私は玲央との思い出から逃げたの 玲央から逃げたの