あなたのことを好きだと気づいた時、すごくドキドキとして、胸がいっぱいになった。

初恋だからどうしていいかわからなくて、誰かに相談するのはなんだか恥ずかしくて、この気持ちを誰かに打ち明けることはなかった。


あなたとはたまたま委員会が同じで、その委員会がすごく忙しかったから、ほかの男子より仲良くなることができた。そうでもなくちゃ人見知りでクラスの男子とも話すことができない私が、あなたと仲良くなるなんてできなかった。




「知り合いと廊下ですれ違っても、挨拶とかしない」

そういっていたあなたが私に小さく手を振ってくれたときは飛び上がりそうなくらい嬉しかった。




そんな春。