「な、なぁ、もう乾いたろ…」

「んー?まだだよー」

ほんとはもうほとんど乾いてきてるけど、さっきの仕返しだ。

それにしても、隼人の体ってこんなに男らしかったんだなー。
昔は私より背が低くて、女らしい顔してたのに、今は隼人の方が背が高くて、肩幅も広くて、筋肉もあって…

あ、この首から肩にかけてのライン、結構好きかもー

無意識にそっと触ってしまった。



ガタッ!!!!

隼人が勢いよく立ち上がった。

「ご、ご馳走さま!着替えてくる!!」

バタン!!と力強く部屋のドアが閉まった。

思わず、私は笑ってしまった。
なんだかんだ言ったって、隼人も純情なんじゃん。
私なんかにちょっと触られて、顔真っ赤にしちゃうなんて。


テーブルに目を向けると、お皿の中のオムライスは綺麗になくなっていた。

ほんとにお腹空いてたんだなー。
なのに、お腹空いてるの忘れちゃうとか、隼人は気をつけてみてないと、栄養失調とかなっちゃいそう。
香織姉さんに隼人は何が好きかとか、ちゃんと確認しとかなきゃかな。



最初はどうなるかと思ったけど、大丈夫大丈夫。
きっと、隼人のああゆう態度も慣れるし、さっきみたいに少しいじめれば、隼人も嫌がって服着てくるはず。


さーて、私もオムライス食べよーっと。