「しょーうくん!!おはよ!」
「はよ、」
いつもはテンション高い翔太くんは私が話しかけると邪魔者扱いする。
「しょうくん、今日一緒に帰れる?」
「あ〜今日は無理。」
今日はじゃなくて、今日もでしょ…
しょうくんが告白してきたくせに…付き合う前は結構仲良かったのに…
どうして…?
〜1年前〜
「〜、只今をもちまして第31回〇〇高校入学式を終了致します。」
高校生になってどんなクラスかな〜みんなと仲良くなれるかな〜なんて、考えた私は馬鹿だった。
「お、このクラスラッキーじゃ〜ん!可愛い子いっぱい!」
「たつき、やめろって恥ずかしい。」
「なんだよ、翔太だってあ、可愛い子いる〜なんて思ってんだろ?」
「まぁ、間違ってはないな(笑)」
「しょーたくん!やだ、へんたーい!」
「なんでだよ!」
一部ではあるけど、クラスで仲良い人達決まっちゃってんじゃん!
しかもけっこー派手な人達で少し怖いかも…
私も頑張って友達つくろ!
「ねぇ、〜〜〜」
普段は人見知りするけれど、やる時はやる私は頑張ってクラスの人に話しかけて着実に仲がいい人を増やしていった。
でもクラスで目立つような人達とは仲良くなれなくて、私は半年たっても話しかけられなかった。
「隣だね、よろしく」
だけど席替えで隣になった山崎翔太くんが話しかけてきてくれてそっからは仲良くなるのは早かった。
「好きなんだけど、付き合ってください。」
仲良くなって5ヶ月ぐらい、高校一年生の3月に翔太くんが告白してくれた。
私も好きだったから返事は泣きながらふたつの返事でOKした。
でもついあってからはや1ヶ月初デートもまだだし、もちろんキスだって…春休みとかはしょうくんほとんどバイト入れちゃったって言ってたし…
付き合ってからだいぶ冷たくなった、たまに優しいけど…
なんか…違和感を感じる。
そして現在に至る。
いったいしょうくんはなにを考えてるの?