------むかしむかし、
ある国にそれはそれは美しい姫君がおりました。
雪のように白い肌に国中の女は憧れ、
水の底のような神秘的な青い瞳に国中の男はあがめ、
絹糸よりもなめらかな髪に精霊達はこぞって祝福を与えました。
姫は、王とお妃、そして国中から大切にされて、国の宝として育てられました。
また、姫はたいそう薔薇を愛し、王宮の庭中に世界中から集めた薔薇の花が溢れ、自然と「薔薇姫」と呼ばれるようになりました。
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