ある日、

図書室に鍵かけるのを忘れちゃって

「あ!やばい!鍵かけるの忘れてた!」

未菜に謝って先に帰ってもらった。


ガラガラガラッ-

やっぱ紅色に染まるの綺麗だなぁ、

あれ、?誰かいる。

もう下校時刻なのにな、

ってゆーか、私が当番の時には見ない人。

「あの、もう鍵かけるんですけ…ど」

声をかけると男の子がこっちを見た。

なんか、懐かしいような、

「あ、ごめん。俺この時間の図書室が好きなんだよね」

くしゃっとした笑顔で言った。

「私も好きなんです!綺麗に紅く染まりますよね!」

同んなじ人がいたなんて私は嬉しくてたまらなかった

「てかきみ図書委員でしょ、今出ていくわ。同んなじこと思ってる人に会えてよかったよ」

またくしゃっとした笑顔で言って去ってしまった。