そんな顔しないで

びっくりした。


驚くぐらい、嫌がらせが全くない。


沖田君は、ほんとにいい人。
なのに...なんであたし、まだ八坂が気になるんだろう。
八坂のことは忘れて、沖田君のこと好きになれたらな...
どれだけいいだろう。


あたしと沖田君が一緒にいても、冷やかす声すらも聞こえない。
こんなに苦しまなくてすんでいるのも、沖田君のおかげ。
沖田君には、感謝してもしきれないのに...


沖田君は、あれからずっと一緒に帰ってくれている。


「沖田君」


「ん?何?」


「...ありがとう」


「...」


「全部、沖田君のおかげ」


「...違うよ。俺だけじゃ、ない」


「...え?」