そんな顔しないで

「...え?」


「ついこの前、見ちゃったんだよね~」


...そ、っか。高橋は、沖田が...好きなんだ。
だってこんなに優しい目して、幸せそうな顔で。


...つらい思い、させた俺なんか、好きじゃねーよな。


「ちょうどいいや。あたしと別れるなら、こればらすよ」


「は!?待てよ!」


そんなことしたら、またあいつを苦しめる。またあいつが、つらい思いする。
また同じことが...起きてしまう。


「...どうする?奏汰」


そう言い嘲笑する、俺の前の好きな人。
...なんでこんな人、好きになったんだよ。
俺相当見る目ないな。


でも、高橋は傷付けたくない。もう、俺のせいであいつが苦しんで、つらい思いするのは嫌だ。
だから...


「別れな...」


い、まで言う前に、俺の前に現れたのは、


「ばらして、いいよ」


...沖田だった。