そんな顔しないで

─────放課後


あたしの横には、自転車を引いた彼氏...じゃないです。調子に乗りました。
自転車を引いた八坂。


あたしの家より、八坂の家は高校から遠いため、あたしは徒歩通学で、八坂は自転車通学。
だからあまり一緒に帰ることはなかった。


あたしと八坂はいろんなお店が入ったショッピングモールの中の新しくできたカフェに入った。


「おおーすげー」


「なんかログハウスみたいでしょ?」


どこかのコテージのような内装のきれいなカフェ。
メニューにもそんな雰囲気が取り入れられている。


注文をし終え、八坂を見ると、


「...なに?なんかあたしの顔に付いてる?」


ずっと見られてた。


「いや?別に?」


「なんだ」


「相変わらず目がちっちゃいなーと思って」


...人が一番気にしてることを...


「...うるさい。八坂のバーカ。八坂だって、」


何か言ってやろうと思ったけど、よく考えたら八坂の顔はイケメンと言っていいほど整っていて、何もあたしが言えることはなかった。


「...俺だって?なに?」


「...なんでもない」