極上の愛をキミへ

「菅原さんをお連れしました」

「申し訳ありません、遅くなりました」


あたしの言葉に続き、将生はみなさんに頭を下げる。


「気にしないで下さい。どうぞ、お座り下さい」


朝比奈が、将生に促す。


「すいません。失礼します」


将生が腰掛けたのを見計らい、あたしはコーヒーを淹れるために席を外す。

そして再びコーヒーを手に、部屋へと戻った。

テーブルにコーヒーを並べ、あたしは朝比奈の隣に腰を下ろす。

始まっていた仕事の話を途中から参加し、必要事項をメモする。

一通り仕事の話が終わると、サッサッと帰れば良いのに、世間話が始まる。

いつもなら然程気にしないのだが、美沙さんと将生が余計なことを話さないかと気が気じゃなくなる。