極上の愛をキミへ

でも、きっと・・・

あたしは生涯、彼と過ごした時間を忘れることなんて出来ないのだろう。

あたしの口から、盛大なため息が零れ落ちる。


「何、深刻そうな顔してんだよ」


男は、あたしの頭を優しく撫でる。

いつから、起きてたの?

その前に、いつからあたしの目の前に居たわけ?

全然、気付かなかった。


「相談でも、乗ってやろうか?」

「結構です。相談に乗って頂くような悩みも、特にありませんし」

「素直になればいいのに」


男は再び、ソファに腰を下ろす。


「お前も座れば?」


男は、自分の隣をポンポンッと叩く。

ここ、あたしの家なんですけど・・・

そう思いながらも、男の隣に腰を下ろす。