極上の愛をキミへ

特に何も言うことなく、男はペロッと平らげる。


「コーヒーでも、お飲みになりますか?」

「あぁ」


食器たちを片付け、あらかじめ淹れて置いたコーヒーをカップに注ぐ。

なんで休みの日に、こんなことしてるんだか。

自分の行動に不信感を抱きながらも、動いてしまうあたしは職業病なのかもしれない。


「お前、いつもこうなのか?」

「どういう意味でしょうか?」

「休みの日までバタバタして、忙しい奴だと思って」


誰のせいだと思ってるのよ!

あたしだって、休みの日くらいダラダラしたい。

ゆっくり起きて、適度に掃除して、また寝て・・・

普段のあたしは、そんな感じだ。

そんな充実した休みを、壊した張本人に言われたくはない。