極上の愛をキミへ

「死にたいんですか?」

「なんで、そうなるんだよ」

「私、ペーパードライバーです」

「は?」


男は飽きれたような視線を、ミラー越しに寄越す。


「隣って意味だ」


助手席を指差しながら、男はため息をつく。


「もういい、行くぞ」


そう言うと、男は車を走らせた。

走ること数分で、自分のマンションが見えてくる。

マンションの隣に設置された、コインパーキングに車を止めた。


「どうして、コインパーキングに」

「お邪魔する予定だから」


・・・うん?今、何とおっしゃいました?

あたしの耳が間違っていなければ、お邪魔するとおっしゃいました?

ちょっと待て!誰が、許可した?