極上の愛をキミへ

「無理」

「何がでしょうか?」

「俺は、お前に会いたいから」


真っ直ぐに言われた言葉が、とても歯痒い。


「俺は、お前のことが知りたい」

「必要なことは、履歴書に書いてあります」

「紙切れに記載された言葉じゃなく、お前自身が知りたい」


知って、どうするの?

仕事に、何の関係があるの?


__グイッ__


腕を引かれ、男の胸の中に収められる。


「とりあえず、確認しとく。男、いんの?」

「いません」

「そうか。なら、問題ないな」


__チュッ__


男が、触れるだけのキスを落とす。


「何か、言いたそうだな」


至近距離で人の顔を見つめ、ニヤリと口元を緩ませながら尋ねる。