極上の愛をキミへ

「あたしの子に間違いはないですけど、DNAとかしたことないで」

「お前なぁ。時期的には、俺の子だろ?」

「時期的には」


その言葉に、朝比奈は愛おしそうに春都を抱き締める。


「ありがとう。産んでくれて」


礼を言われることなんて、あたしはしていない。

好きな人との、朝比奈との子供を産む以外の選択肢がなかっただけ。


「春都。俺似だよな」

「そうですか?あたし似だと思いますけど」

「絶対、俺似だな。亜弥さんも春都が俺に似てたから、俺が父親だと思って、お前の住所を教えてくれたんだと思う」


何、その勝手な解釈。


「これから、大変だなぁ」

「何がですか?」

「色々だよ。お前の家族にも、ちゃんと挨拶しなきゃいけねぇし」