「聞きたく、ないかもしれなけど・・・吏斗の話、してもいいですか?」
「結衣が話したいなら、聞くよ」
「あの日、吏斗に本当の別れを告げられました」
あたしの言葉に、朝比奈は不思議そうな顔をする。
「吏斗の夢、知ってますか?」
「カメラマン?」
「そうです。いろんな国に行って、いろんな写真を撮るカメラマンに吏斗はなりたかったみたいです。自分の命を引き換えにしたとしても。だから自分が死んだ時のために、あたしに手紙を残したみたいです」
ラブレターと呼ぶには切な過ぎ、遺書と呼ぶには酷過ぎる、名も付けられない手紙を。
「吏斗から手紙が来た時、読まずに捨てようかと思いました。でも美沙さんに言われて、読まなきゃ進めないような気がして・・・読みました」
「結衣が話したいなら、聞くよ」
「あの日、吏斗に本当の別れを告げられました」
あたしの言葉に、朝比奈は不思議そうな顔をする。
「吏斗の夢、知ってますか?」
「カメラマン?」
「そうです。いろんな国に行って、いろんな写真を撮るカメラマンに吏斗はなりたかったみたいです。自分の命を引き換えにしたとしても。だから自分が死んだ時のために、あたしに手紙を残したみたいです」
ラブレターと呼ぶには切な過ぎ、遺書と呼ぶには酷過ぎる、名も付けられない手紙を。
「吏斗から手紙が来た時、読まずに捨てようかと思いました。でも美沙さんに言われて、読まなきゃ進めないような気がして・・・読みました」



