極上の愛をキミへ

「してません。約束、したじゃないですか」


春都に向けていた視線を、朝比奈はあたしに向ける。

そのせいで、朝比奈と視線が交わる。


「ちゃんと守ってます。だから、結婚はしてません」

「悪い」

「謝らないでください。春都は、あたしの全てです。春都を産んだこと、後悔した日は1度もありませんから」


それに、朝比奈にだけは謝られたくない。


「遊ぼ!!」


春都が、朝比奈に電車を差し出す。


「春都。ママたち、今・・・」

「遊ぶか」


あたしの言葉を遮り、朝比奈は腰を上げる。

そして先程まで春都が遊んでいた場所で、春都と一緒に遊び始める。

そんな2人の姿は嬉しくもあり、切なくもあった。