今日の亜弥、ピッチ早いなぁ。

絶対、潰れる。

そんなあたしの感は当たり、亜弥は案の定サッサッと潰れてしまった。


「いつもより、豪快な呑みっぷりだったね」

「それだけ、寂しいんだろ。お前と離れるの」

「妬いてんの?」


あたしの言葉に、将生は呆れた顔をする。

予想通りの反応に、あたしはクスッと笑み溢れる。


「亜弥のこと、幸せにしてあげてね?」

「なんだよ、いきなり」

「あたしにとって亜弥は、大切な人だから」


それは、これからも変わらない。

だけどこれからのあたしは、亜弥のことを優先してあげられそうにない。

だから、将生に託すしかないのだ。

あたしには、1番に優先しなくてはイケないものができたから・・・