極上の愛をキミへ

次の日会社に行くと、課長が朝1で社長の時間を空けておいてくれていた。

課長に礼を言い、社長室へと向かう。

トントンッとノックをし、社長室へと入る。


「すいません。お忙しいのに」

「そうでもない。まぁ、掛けなさい」


社長に促されて、ソファに腰を下ろす。


「で、話と言うのは?」

「大変申し上げ難いのですが・・・移動を、させて頂けませんか?」

「これまた急な話だな。約束の1年は、まだだったはずだが」

「はい。重々承知しております。ただ、事情がありまして・・・」


社長はジッと、あたしのことを見る。


「その事情とやらを、話してはもらえないものかね?」

「約束して頂けるのでしたら、お話しします。決して、誰にも話さないと」

「約束しよう」


ゆっくりと深呼吸をし、口を開く。