極上の愛をキミへ

そんな相手からの手紙を受け取ってしまったあたしは、どうすれば良いの?

手紙を開くことさえ、躊躇してしまう。


「結衣?」


あたしの様子を不審に思い、お母さんがあたしの名を呼ぶ。


「え?」

「どうしたの?」

「いや、別に・・どうもしてないけど」


お母さんの言葉に、歯切れが悪くなる。


「な、何?」


ジッと人の顔を見て、様子を伺うお母さんに都合が悪くなる。


「結衣でも、そんな風に狼狽えることあるのね」


見透かされているような気になり、お母さんから顔を背ける。


「母親として、安心したわ」

「何に安心してるのよ」

「うん?」


惚けたように首を傾げるお母さんに、少しだけムカついた。