極上の愛をキミへ

いつものことではあるが、社長の行動に呆れる。


「1週間、ですか」

「無理かね?」

「1週間ともなると、他の役員たちも色々予定が入っていますし、すぐには難しいですね」


困ったように、課長は眉を下げる。


「そうか。なら、いっそのこと専務も休みにしなさい。高梨くん、専務のスケジュールは?」

「今のところ、来週の予定は入っていませんが・・・再来週からは、細々と入っております」

「なら、丁度良い。2人とも、来週の1週間休みなさい。そしてまた再来週から、頼むよ」

「よろしいのでしょうか?」


あたしは、課長に問う。


「社長もこうおっしゃっているから、甘えて休みなさい」

「ありがとうございます」


あたしは、2人に頭を下げた。