極上の愛をキミへ

「俺にはある」


知らないよ、そんなの。


「お前に誤解されたままじゃ、嫌なんだ」


少しだけ弱々しく聞こえたのは、あたしの気のせいだろうか?


「俺は、お前のことが・・・」

「それ以上は、言わないでください」


朝比奈の言葉を、あたしは止める。


「もしあたしが思ってる言葉を、朝比奈専務が口にしたら」

「したら?」

「もう、一緒に仕事は出来ません」


プライベートで、つい此間までは関わりはあった。

でもあたしと朝比奈には関係に、名なんて無かった。

友達とも、恋人とも・・・

今やっと正常の関係、役員と秘書と言う関係を保たれているのは、だからこそだ。

それ壊す必要なんて、どこにもない。