極上の愛をキミへ

今のあたしには、仕事しかないだよ。

仕事でしか、あたしは自分の存在価値を見出せないんだ。

そんなことを悠麻に言ったところで、変に勘繰られ、変な気遣いをされるだけ。

だから、あたしは誰にも言わない。

これは、あたし自身の問題だから・・・

自然と漏れた、ため息に嫌気がさす。

仕事、仕事!!

気合を入れ直し、自分のデスクへと戻る。

凄いと褒め称えてくれる同僚に愛想笑いで対応し、やっとの思いで自分のデスクへ着く。


「お疲れ。何とか乗り切ったみたいだね」


デスクに頬杖を付きながら、相澤が声を掛けてくる。


「何とか、ね」

「明日までの辛抱だから、あと1日頑張りな」


ポンッと肩を叩かれ、わかってる。と返事を返した。