極上の愛をキミへ

皆の背を見送り、あたしも再び自分の仕事へと戻った。

仕事へと戻ったものの、全く仕事が手につかない。

幸いにも、明日は休み。

ゆっくり休んで、頭を切り替えなければ・・・

終業時刻を迎えるなり、あたしは足早に会社を後にした。

今朝、朝比奈と約束していたこともスッカリ忘れて・・・

真っ直ぐ家に帰ったところで、きっとロクなことにならない。

こんな日はアルコールの力でも借りて、サッサッと寝てしまおう。

そう思い、いつも亜弥と一緒に行っている焼き鳥屋へと向かった。


「いらっしゃいませ」


店員の活気のいい挨拶に出迎えられ、カウンター席へと腰を下ろす。


「生と焼き鳥の盛り合わせ、お願いします」


メニューも開かず、店員に頼む。