極上の愛をキミへ

「ちょー、気になるんだけど。じゃあ〜!どんな人が好み?」


お前は、女子か!!

心の中で、佐伯の言葉に突っ込む。


「よく、笑わない人ですかね?」


あたしの言葉に、一同が不思議そうな空気を醸し出す。


「珍しいですね?よく笑う人なら、わかりますけど」


桜川さんが、不思議そうに尋ねる。


「よく笑ってる人って、その笑顔の裏に沢山の嘘を隠してるような気がするんです。その嘘たちを笑って誤魔化しているような気がして、あたしはそんな人のことを純粋には信用できないです」


あたしは、彼の笑顔に最後まで騙されていた。

そして彼の嘘に、沢山傷つけられた。

だから、あたしはもう・・・

心から相手と向き合うことも、真剣に恋をすることもできないのだろう。