佐伯くんと主従関係

やっとこのやりとりから逃れられると思ったのも束の間。



座る私の元へ寄り肩に腕を回した蒼さんは



「俺が欲しいって言わせてやるよ」



そう耳元で囁いた。



体中が変にゾワっとなって、心臓がドックンと飛び跳ねた。



バッと耳を抑えた時には、蒼さんは既に食堂の扉を閉めていて。



熱が頰に集中していくのに気づいて、頰を両手で包む私をコックさんが不思議そうに見つめてくる。



「あ、ちが…」



アタフタと慌てる私にコックさんは微笑んだ。



いや違う!違うよコックさん!そういうアレじゃないからこれ!