佐伯くんと主従関係

つい焦ってテンパってしまったのだ。



「な、ななな、なに、なに言ってるんですかほんとに……」



バカじゃないの、と言いたかった気持ちを抑えナプキンで口元を拭う。



「嫌なの?」



「い、いい、嫌っていうか…!…じょ、冗談やめてくださいほんとに!」



こういう冗談に免疫がない私は、何をどう返せばいいのか分からず言葉に詰まる。



そんな私を蒼さんは面白そうに見ていた。



「本気なんだけど」



「ほ………!?ほほ、本気だとしても、す、すすす、好きじゃない人に、そ、そういうこと言うのはどうかと…!」



そうだそうだ、好きでもない人にそんなこと軽々しく言うもんじゃない。