佐伯くんと主従関係

私は少しうるさくなってしまった心臓を静めながら、4人の部屋へと急ぐ。



どんなに歩いても歩いても同じ風景ばかりで、もしかしたらグルグル回ってるんじゃないか、なんてバカみたいなことすら考えた。



そんなはずもなくようやく1人目の部屋、郁人さんの部屋が見えてきた。



IKUTOと書かれた扉、1度深呼吸してノックする。



__コンコン



…返事はない。



「失礼します」



扉を開けると、中には誰もいなかった。



1人部屋なのかと思うほどの広さに言葉を失う。