何に対しても困ることがない佐伯財閥。



金銭も勉学も生活も恋人も



彼らには不足なものなどない。



掃除洗濯は私がいるし料理に関してはプロのコックがいる。



「お、美味しい…」



午後7時は決まって夕飯らしく時間は厳守。



私はその日、初めてプロの料理というものを食べた。



それが美味しいのなんのって。