「何もないわけないだろ」



「き、聞かないで下さい」



「結衣おま「男の人は…!」



掴まれた手を無理やり跳ね除け、私はニコリと笑って



「そっとしておいてあげることも…役目なんです」



さ、やりましょ!とゲームのコントローラーを手に取る私。



幹也さんはただ黙って、私の隣に座った。



「今日は何敗予定ですか?」



「負けねーし」



ふふ、と笑うとゲームが始まった。