「い、いえ私が悪かったんですごめんなさい…」



額をさすりながら立ち上がり、幹也さんの部屋へ。



既にゲームがセットされてて、やる気満々の状態だ。



「よし!今日も負けませんよ幹也さ「結衣」



額をさすっていた手をグイッと持ち上げられ、幹也さんが真剣な表情で私を見下ろした。



きっとバレてた。



さする手で目元を隠していたこと。



顔を洗っても引かなかった目元の赤み、眉を寄せた幹也さんが私を見る。



「…何があった?」



その問いに、私はただ首を横に振った。