佐伯くんと主従関係

直す必要性を感じない整い方。



私が整えることでむしろ汚くなってしまうのではないか、とまで思う。



…仕事だからとりあえず整えるけど



そう思いながら布団をバサッと持ち上げた時だった。



「あ」



今朝サイドテーブルに置いたネックレスが布団に巻き込まれ、また床に落ちた。



まるでその時の想いを思い出せとでも言ってるかのように。



私はそれを拾い上げ、しばらくぼーっとしてしまった。



私は蒼さんが苦手だった。



怖かった。