佐伯くんと主従関係

なんだかぼーっとして仕事にならない。



時刻は既に15時を過ぎていた。



相変わらず詩織さんは蒼さんの部屋にこもりっぱなし。



私は何の気なしに外へ出た。



少し肌寒い秋風が頬を滑り、色づいたもみじを散らしてく。



『そういえば蒼言ってたわ』



『私にまた執事に戻って欲しいって』



何度もリピートされるのはその言葉。



私が1番逃げていた言葉。