佐伯くんと主従関係

顔を上げれば、案の定幹也さんだ。



「おい幹也また…」



「わ、悪い…」



そんなに私おかしなこと言ったかな…



少し不安な目を向けると、郁人さんは続けた。



「自己紹介ありがとう。じゃあ次俺から」



コホン、と一つ咳をしてからメガネを上げ直して口を開く。



「佐伯郁人23歳。趣味は読書で、特技は計算。分からないことがあったら何でも聞いてくれて構わないから」



特技計算って言う人だいたいやばいからね(偏見)



「は、はい、ありがとうございます」



そんなこと言うはずもなく、私は小さく頭を下げた。