佐伯くんと主従関係

思ったよりも近い距離に蒼さんがいたこと。



いや、何より肩を抱かれてるこの状況。



「そ、蒼さん…でしたね…」



「蒼さんでしたよ」



再び高鳴りだす心臓が花火の音と共鳴してるかのようで。



『結衣』



蘇る蒼さんが私を呼ぶ声。



「さ、さささ、さっき私のこと…」



「なに?」



花火の音で私の声が遮られて、蒼さんが耳を近づける。