佐伯くんと主従関係

まるで今から何かが始まるような、そんな声。



「幹也!」



と、向こうで郁人さんが幹也さんを呼んだ。



「ん、ちょっと行ってくる」



「あ、はい!」



まるでお祭りかのようなその喧騒。



こんなに騒がしいのに、急に独りぼっちな感覚。



「なーんにも知らないな…私だけ」



それはいつもの「私だけ」という感覚にあるんだと思う。