佐伯くんと主従関係

「今日は泊まっていけるの?」



と、お母さんが私をみて期待の眼差しを向けてくる。



が…



「ごめんお母さん。今日は夕方用事があって…」



あの蒼さんを断るわけにもいかず、私は眉を寄せながら手を合わせた。



「そう、忙しいのね…」



「そりゃ一応あの佐伯家の執事ですから」



「ほーんと、立派になったもんだわね」



ついこの間まで就職もせずダラダラしていた私。



かの有名な佐伯財閥の執事になるなんて夢にも思わなかった。