佐伯くんと主従関係

一瞬鋭い目で睨まれた気がして、ハッと幹也さんを振り返る。



幹也さんはただ前を見ていた。



「そ、蒼さんにも言いましたけど、軽々しくそういうこと言うのだめですよ」



「軽々しく?」



「いざというとき、大切な人が可哀想です」



右に曲がる車。



細い道が続く住宅街。



「あ、この辺です」



同じような家が並ぶこの道が、少し懐かしかった。



まだ離れて3ヶ月しか経ってないのに、もうこんなに懐かしいと感じるなんて。