佐伯くんと主従関係

あの日抵抗しなかった理由が自分でも分からなくて、最近考えてしまう。



蒼さんにとってそんなことはどうでもいいんだろうけど。



「結衣ちゃん花火とか好き?」



「え、花火ですか…?」



突然なんだと、訝しげに蒼さんを見上げた。



「好きですけど…」



「じゃあ今日の夜」



「え?あ、え?な、何がです?」



言ってる意味が分からず戸惑う私に、蒼さんは小さく笑って。